こんにちは、ヨグ報運営主のカップヨーグルト研究会こと向井智香です。
10/29(土)、静岡朝日テレビカルチャー三島スクール様にてヨーグルト講座を2本開催させていただきました。
受講してくださいました皆様、そして講座に協賛くださいましたメーカーの皆様、ありがとうございました!
午前の部:ヨーグルト入門講座
日本には「ヨーグルト」の規格がありません。
「発酵乳」としてざっくりとまとめられたゆるさゆえ、独自に発展したおもしろさがあり、同時に選択の難しさがあります。
この講座ではヨーグルトの国際規格や伝統的な菌の組み合わせを踏まえ、近年日本で見られる主なカテゴリーをチェック。
準完全食と言われるヨーグルトの栄養的側面や乳酸菌・ビフィズス菌の基礎知識、より効果的な摂取方法などもレクチャーさせていただきました👩🏻🏫
10種類のご試食もご用意しており、製法の異なるプレーンヨーグルトを食べ比べて感想を話し合ったり、機能性ヨーグルトの選び方やヒットの理由を深ぼったり💭
お味噌汁にプレーンヨーグルトとクミンパウダーを入れるアレンジは大好評でした🙌
協賛メーカー様
オハヨー乳業様、小岩井乳業様、国分フードクリエイト様、ニューミクロス様、フルッタフルッタ様、明治様、森永乳業様、雪印メグミルク様(五十音順)
以下、講座の内容を少しだけご紹介。

プレーンヨーグルトとひと口に言っても、訴求ポイントとなる菌、製法、原料などの組み合わせは無限大。食感や風味、価格も大きく異なります。
まずは「明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン」と「小岩井 生乳100%ヨーグルト」の2種を食べ比べ、受講生の皆様に感じたことを言葉に起こしていただきました。

それぞれ何が違ってそうなるのか、どういう食シーンにマッチするかなどを話し合いました。

市場拡大中のギリシャヨーグルトにも、目的に応じた選び方があります。
方向性の異なる2種の代表として「ギリシャヨーグルト パルテノ」と「明治ブルガリアヨーグルト 脂肪0 水切り濃縮プレーン」を食べ比べ、それぞれ何を目的とし、どんな差があるのかをお話しました。

今や飲むヨーグルトの売り上げNo.1を獲得してしまうほどに定番化された機能性ヨーグルト。
整腸作用のみならず、免疫、胃、尿酸値や内臓脂肪などアプローチはさまざま。
摂取するのに最適なタイミングがある商品もあり、それぞれの特徴理解が必要です。
これらの商品のヒットの裏側なども深堀り。

動物乳を使わないものは「発酵乳」のカテゴリーには属さず、厳密にはヨーグルトではありません。
乳製品が体質に合わない方の代替食品として役立つ他、素材ごとに摂取できる栄養素や味わいも異なるので、「なんとなくヘルシーそう」から一歩進んで、特徴を理解した上で選択すると◎
邪道だ!なんて意見もありますが、代替食品を知ることでぐるっと回って牛乳のヨーグルトに関する理解が深まったりなど。侮れません。

毎日摂取したいヨーグルト。
デザートや朝食のお供だけでなく、普段の食事の中にちょい足しするのもおすすめです。
「明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン 乳素材だけ/無添加」は液状のプレーンヨーグルト。ちょっとだけ使いたい時にスプーンいらずなのが便利。お味噌汁に加えるアレンジをご紹介しました。

ぐつぐつ煮込むと乳酸菌は死滅するので、器に移した最後の仕上げにちょろり。
クミンパウダーを振りかけると異国風の味わいに大変身!

弊著「ヨーグルトの本」をご持参くださった方も!ありがとうございます😭✨
午後の部:ご当地ヨーグルトの世界
ご当地ヨーグルトの魅力はなんといっても生乳!
生乳って何?という話から、ご当地ゆえの新鮮さ、牛の品種や生乳の処理方法によって生まれるバラエティの豊かさをご紹介💁🏻♀️
こちらも試食は10種類!
ヨーグルトの褒め言葉って「濃厚ですね」に偏りがちなんですが、じっくり食べ比べて頂くことで質感や酸味、香り、乳の味わいなど本当に細かな部分まで言葉に起こしてくださる受講生さんたちに感激👏✨
普段はお目にかかれない牧場の牛さんたちも写真や動画でたっぷりご紹介させて頂きました🐄
ヨーグルトツーリズムや郷土料理、地域の特産品が入った変わり種ヨーグルトなどで盛り上がってわたしもとっても楽しかったです😊
協賛メーカー様
あせひら乳業様、カントリーホーム風景様、丹那牛乳様、筑波ハム様、栃木乳業様、なかほら牧場様、那須高原りんどう湖 ファミリー牧場様、西山酒造場様、蒜山酪農農業協同組合様、らくのうマザーズ様(五十音順)
こちらもちょっとだけご紹介。

今まで見学にお邪魔させていただいた複数の牧場さんをたっぷりの動画・写真でご紹介。
山に放牧され野シバを食む牛さんや、牛舎のふかふかベッドで寝そべる牛さん。
広大な採草地を管理される酪農家さん、最新の搾乳施設であっという間に自動で乳搾りができるシステムなどは、普段なかなかお目にかかれない光景。
コロナ禍・ウクライナ危機・円安で約9割の酪農家さんが経営悪化にあるとされている今、スライドを作りながら改めて乳製品のありがたみを感じておりました。
微力ながら、情報発信とファンづくりに貢献したいと願い続けており、このようなご紹介の機会を持てるのはありがたい限り。

これはテッパン!
とっても違いが分かりやすく、どちらにも魅力があり、受講生の方々からもご感想をたくさんいただけて楽しい!

乳製品の歴史ある地、古都奈良にて、古代の乳製品「酪」になぞらえたブランディングをされる西井牧場さん。
史跡巡りのお供に甘味処のように立ち寄れる直営店「みるく工房飛鳥」がアツい!
古代チーズを本気で再現された「飛鳥の蘇」や郷土料理の飛鳥鍋など、乳製品好きの心をくすぐる地域です。

観光牧場で見えている部分はほんの一部。
その裏側には開拓の歴史と並々ならぬこだわりがありますが、可視化されていないことが多々。
スーパーに並ぶヨーグルトとの価格差に驚かれてしまうのですが、それなりにお味も違ってきます。
今回は特別に取材させていただいた裏側を、千本松牧場さんに許可をいただいた上で受講生さんのみに公開させていただきました。

講座用にマーナさんからご提供いただいた「残さずすくえるヨーグルトスプーン」。
シリコン製のスプーンで角があり、まるでワイパーをかけたかのようにカップの中に1滴も残さずヨーグルトを完食できます。

変わり種も多く、ご試食を楽しみにしてくださってた方が多々。
特にケールヨーグルトは盛り上がりました。
終了後

たくさんご提供いただいていたので、お土産に配布も。

わたしも終了後に余ったものをいただきました。
大好きなヨーグルトをたくさんご紹介できて、ヨーグルトマニア冥利に尽きる1日でした。
お声がけくださった静岡朝日テレビカルチャー三島スクール様、本当にありがとうございました!